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  • 明けましておめでとうございます。 本年も変わらずのご愛顧、よろしくお願い致します。

     

     

     

     

     

    仰々しいタイトルで新年を迎え、さらに新年のご挨拶も随分遅くなって申し訳ございません。

     

     

    昨年中旬から色々と奔走しておりました。毎度時間が不定期で申し訳ない次第です。

     

     

     

     

     

    さて、ブログのタイトルに戻りますと・・・・・・・・・・と、言う事です。いやいや、

     

     

    今回は製品を構成する糸にちょっとフォーカスしてみたいと思います。

     

     

    単に”糸”といっても洋服には生地・縫製糸・副資材など全般多岐に渡って糸は使われています。

     

     

    デニムしかりチノパンもですが、セーターやスウェット素材、スーツ、ドレス、ナイロン素材など

     

     

    様々な糸が織られたり編まれたりして洋服は作られています。

     

     

    洋服の表裏やポケットなどの生地は、モノによっては同じ太さだったり

     

     

    また様々な糸の組み合わせだったりで織られたり編まれたり・・・生地の構成はなかなか複雑です。

     

     

    そして縫製段階では、商品に合った縫い糸で縫われて服飾として形になるのです。

     

     

    織物用糸、特にデニムなどの布帛は日本では主に”番手”と呼ばれ、英語では”Yarn count”。

     

     

    番手の場合は数字が小さくなるごとに糸が太くなり、糸を組み合わせることで

     

     

    ある意味無限に太さを作れていくのです。強度などの関係上細さには限界がありますが・・・

     

     

     

     

     

     

    さて、ここで少し糸の構成についてもお話してみます。

     

     

    デニムなどの布帛製品は主に綿の糸を使っていてどちらかといえばザラザラな手触りですね。

     

     

    それは綿の繊維が短いので触ったときに綿繊維先の毛羽を感じているからです。

     

     

    ザラザラな綿糸も繊維長が長いものは肌触りが柔らかくなります。

     

     

    例えば”スーピマ綿”や”新彊綿”など。お値段はかなり上がりますが・・・

     

     

     

     

     

    そして多くの方が持っていらっしゃると思われる蓄熱系(ヒー〇〇ックなど)や速乾系。

     

     

    ナイロンやポリエステルで作られた繊維が長~い人口糸で

     

     

    繊維の内部形状が熱を蓄え外部は放熱しにくいように作られているので温かく感じるのです。

     

     

     

     

     

     

    その他、デニムを含む服飾品は縫い糸で縫い上げられ製品の体をなしていますが

     

     

    特にデニム製品の縫い糸は革新的です。昔からの綿100%の糸も多く流通していて

     

     

    レプリカジーンズでは今でも使われていますが、綿糸は切れやすい特徴がありました。

     

     

    そこで開発されたのがコア糸と呼ばれる中心にポリエステル糸を入れ、周りを綿糸で巻く、という

     

     

    優れた糸を作り出してしまいました。

     

     

    大体割合は2:8で綿の配分が多いのですが逆なものも存在します。

     

     

    綿が多いのでデニムの自然な色落ちに馴染んでいきながらポリエステルの強さで切れない・・・

     

     

    革新ですね。

     

     

    洋服を構成する必要な原料にして用途に応じて組み合わせられる万能な糸は

     

     

    これはこれでまだまだ奥が深いのです。

     

     

     

     

     

    下はニューヨークのダウンタウンにある”American Thread Company Building”というビルの入り口。

     

     

    ある日散策中に見つけたビルで完全に名前惚れでついつい写真を撮りました。

     

     

    かつては”New York Wool Warehouse Company”というウール糸の会社のビルとして

     

     

    19世紀に建てられ、その後”American Thread Company”が買収。

     

     

    現在は居住用ビルとしてリノベートされたようです。

     

     

    世界の工業史を現代に伝える業界遺産とでもいうべきでしょうか。こちらも糸偏関係ということで。

     

     

    今年も糸偏でがんばって後世に残る仕事をしていきたいと思います。

    American Thread Company Bld

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    今回はちょっと生地に一度戻ってみたいと思います。

     

     

     

    以前にブログで紹介した-DINO DENIM生地を織る織機の動画です。

     

    音が非常に大きいので音量を最小限にしてくださいね。

     

     

    -DINO DENIM FABRIC WEAVING MACHINE

     

    最初はビームと呼ばれる縦糸が織機に入っていく場面です。

     

    縦糸はロールに1本1本巻かれていて、織機職人さんが1本1本織機に架けていきます。

     

    縦糸を新たに架けるのに2~3時間かかり、1日1反約50m程度の生産量なので大量生産には向いていません。

     

     

     

    ちなみに縦糸はかの有名な「坂本デニム」で12回染められて-DINO DENIMのインディゴ色を発色しています。

     

     

    そして緯糸(横糸)が「シャトル」と呼ばれるスペースシャトル型の器具で打ち込まれています。

     

    残念ながらシャトルは織機がスローとはいえ肉眼では見えにくく、動画にも映っていないので写真で。

     

     

     

    仕上がった生地は所謂「キバタ」と呼ばれ、この後に最終仕上げを行って-DINO DENIMは作られているのです。

     

     

    実は最近特に機械を見るのが楽しくて・・・何でだろう?

     

    織機ももちろん生地が出てくる所を見ているのですが、

     

    駆動しているモーターやギアの方をガン見してしまいます。

     

     

    特に古いアンティークな機械が動いているのに非常に興味があります。

     

    バイクのエンジンしかり車のエンジン部分(古めのエンジンルームが良く見える)、

     

    工場の大きな機械の中でセカセカ動いている所やギアとベルトが動いている部分など。

     

     

    実際に触ることはできないのでただただ見ているだけですが、何だかノスタルジックな気分になります。

     

     

     

    無骨でスローなのですが、物凄い音をたてながら生地をゆっくり織っていく・・・

     

    現在の大量生産と全く逆の流れですが、実はこの時間の流れが凄く大切な気がしています。

     

     

  • 今回は-DINO DENIMの顔といっても過言ではない、生地の生産現場を紹介したいと思います。

     

     

     

     

    -DINO DENIMの生地は岡山県井原にある生地工場で生産して頂いています。無理やわがままを聞いてくれる数少ない工場で本当に頼りにしているんです。

     

     

    周囲を山に囲まれた場所で田んぼのど真ん中にある、のどかな雰囲気の中で生地は作られているんです。

     

     

     

     

    そこには何と…旧力織機が10台並んでいて ”ガシャガシャ” と大きな音をたてながら様々なセルビッチデニムを織っています。

     

     

     

     

     

     

    旧力織機が犇めき合う工場内は物凄い音と綿の繊維が舞う現場ですが、ここで生地を織っている現場が拝見できることに感激しながら-DINO DENIMの織機に近づいてみました。

     

     

    -DINO DENIMの生地を織っている旧力織機は…昔ながらの “トヨタ自動織機” 製!生地からこだわる-DINO DENIMにバッチリ合うではないですか。このビンテージ織機を使い続け生地を織っていらっしゃる工場さんに脱帽した瞬間でした。

     

     

    古い織機なので生産スピードも遅く、1日で1反、約50mしか織れない貴重な生地なのです。

     

     

    手前(生地の上)に置いてあるのが “シャトル” と呼ばれる道具で、このシャトルが織機を左右に走ることで緯糸(横糸)を差し込んでゆくのです。

     

     

    旧力織機はシャトル織機とも呼ばれる所以ですね。

     

     

    なぜエンブレムが “TOYODA” なのか…実はトヨタ自動織機は昔、豊田自動織機、さらにはトヨタ自動車の前身だったのです(間違っていたらごめんなさい)。初代クラウンも “TOYODA” 表記のエンブレムだったとか。

     

     

    日本のモノ作りの真骨頂が味わえた時間です。